縞田理理の《とろいのです》。

本、音楽、映画、オヤツなどについてちょびちょび 書いていきたいな~と。感想はネタバレなしの方針で。

剽窃問題への最終回答。

去年の暮れから悩まされてきた剽窃問題に区切りをつけることにしました。
この問題は「ネット剽窃問題」カテゴリに分類してあります。詳しい経緯をご覧になりたい方はサイドバーの「カテゴリ」⇒「ネット剽窃問題」からご覧になって下さい。

ここでは簡単にまとめておきます。
私がデビュー前に同人誌に発表した二つの短編をほとんどそのまま書き写したものを「自作」としてサイトに掲載している人がいました。最初は、携帯サイト。それが削除されてしばらく後、同じサービスの提供する無料ホームページで。
固有名詞が変えてあること、無用な外見描写が書き加えられていること、そして恐らくオリジナルの同人誌の最終回を手に入れられなかったため勝手に付け加えられた最終章を除き、まるまる引き写しでした。

こういったネット上の剽窃に対し、著作権者であることを100%の証明をすることは難しいと言われています。削除のイタチごっこであるし、証明自体が難しいからです。
それで同人サークルの会長さんともご相談し、オリジナルの全文の公開することにしました。その上で同人誌の当該ページを1ページずつコピーしてここに貼っておきます。
現物があるということはかなり強力な証拠と言えるのではないでしょうか。

2001年の地層から五冊発掘するのは大変でしたよ……。


タイトルは
“天国の庭”
“僕らはアイの歌をうたう”


同人雑誌“あとりえMILKISS”2001年2月号から8月号にかけて計五回にわたって分割掲載されたものです。



tengoku1.jpg


tengoku2.jpg


inouta1.jpg


inouta2.jpg


inouta3.jpg



既に現在と同じペンネームを使っていたことがお解りだと思います。


本文の方は別サイトにまとめてあります。
そちらはワープロ専用機で書いたデータをフロッピーディスクから救出し、DOSに変換し、さらにMacのシンプルテキストに変換したものです。
記号等うまく変換されないものを手動で直した部分を除き原文ママです。
本当は書き直したい点が多々あるのですが、直してしまっては意味がなくなるので。

http://web.mac.com/ririshimada/iWeb/weSingasongofLove/Welcome.html


これでもまだ私が著者であることを認めないとしたら、何を言っても無駄でしょう。
ご意見、ご苦情のある方はコメント欄にどうぞ。


オマケ。

“僕らはアイの歌をうたう”のイラスト入りの後書きです。イラストはもうやめたのですが、これはまあオマケとして……


inoutaatogaki.jpg

*Comment

大変でしたね…… 

この問題が、これで最終的に解決しますように。そう願います。
お話はうかがっていましたけれど、こうして、その作品を読ませていただいて、本当にステキな良い作品だなぁ、と思います。最後、泣いてしまいました。
たぶん、その剽窃した相手の人にも、この作品の良さは伝わったはずなのに──どうして、それが「自分の作品と偽って、発表してしまおう」という気持ちに繋がってしまうのか。その心の闇が、この作品が美しいだけに、あまりに悲しいですね。
犯罪とは、どんな犯罪であろうと、ショーウィンドウの向こうにある自分の欲しいものを、そのショーウィンドゥをたたき割って、奪い取ってしまう、という短絡思考に通じる、というのを言ったのは、「犯罪白書」を書くことに固執したコリン・ウィルソンです。
普通の人間は、それが欲しいと思ったら、お金を稼ぐなりさまざまな努力をして、正当にそれを手に入れようとする。でも、そうする我慢が利かない人間が、手っ取り早く、ショーウィンドウをたたき壊して、それを奪い取る。……そうすることで傷つく、さまざまなことには頓着せず。
剽窃し、自分の名前で発表した人には、自分がたたき壊したショーウィンドウが見えていないかもしれないけれど、自分は透明人間になって、ちょっと手を伸ばしただけだ、と思っているかもしれないけれど、確実に、理理さんの心、という、すごく大切な「窓」にヒビを入れて、ひどく傷つけているんです。
それは、ヒューが大切にしているアーサーを「壊す」行為、ユウトを愛していたリュを殺した「人の手」と同様、傷つける手であり、この物語に描かれている「残忍な」悲しい行為と何ひとつ変わらないんですけれどね……。
それに気がつけない限り、こういう物語を書きたい、書く人間でありたい、と思っても、永遠になれないし、その決定的な違いは、永遠に「そういうことをした人」の人格を傷つけ続けます。理理さんは優しいから、それが一番、耐えられないんだろう、と思うんですよ。
……やめてください。お願いだから。
もう二度と、そんなことをしないでください。
そして、自分の物語を書いて欲しいです。理理さんの書くような物語を書きたいなら、まずは「そういうことをしない強い自分」を手に入れるのが、最初の一歩だと思うし。
この物語を好きだったら、それは本当はわかっているはず、と信じたい。
……ですよね、理理さん?
  • posted by ひかわ玲子 
  • URL 
  • 2008.06/01 22:41分 
  • [Edit]

ありがとうございます。 

ひかわさま、ありがとうございます。

この2作は粗削りであるし、SF的には使い古されたテーマであることから発表することはないだろうと思っていました。
こうして人目に晒すのは勇気が要りましたが、あるいはこれで良かったのかも知れません。こんなことがなければ手間ひまかけて公表しなかったでしょうから。
サイトに載せていた人はとても若い人のようで、おそらく誘惑に勝てなかったのだと思います。でも、2度目の削除のあとはやっていないようなので、解ってくれたのではないでしょうか。そう信じたいです。



そして、その人がもしここを見ていたら、去年のクリスマスイブのエントリをもう一度見て欲しい。
過去は変えられない。でも未来は自分の手で変えられるのです。
これから先、こういうことをしないこと。自分自身にも嘘のない人間になること。
それがこれから出来ることだと思います。

人間の心は弱いものです。負けることもあるでしょう。でも、それが人間の強さ、賢さに繋がるのだと思います。
私は物語を書くとき、人間の弱さと強さを同時に描きます。
弱いから強い、泥に塗れるから美しい。
それが人間だと信じたいからです。

間違ったらやり直せばいい。可能性は、常にあなたの前にあるのです。



  • posted by しまだ 
  • URL 
  • 2008.06/02 00:27分 
  • [Edit]

お疲れ様でした 

さぞストレスフルな思いをされたことでしょう。
本当にお疲れ様でした。

今は、昔と違って、同人誌を発行する手間暇をかけなくても、ネットを使えば簡単に、たくさんの人に作品を読んでもらえます。
そんな気軽さが今回の件につながったのでしょうか。
匿名性や、「表現の自由」という言葉の履き違え…これもネット社会が生んだ歪みの一つなのかもしれません。もちろん、それ以前に個人のモラルの問題ですが。

今回の件が、氷山の一角でないことを心から祈ります。
他人が、いろいろな想いを込めて書いた作品を、自分のちょっとした自己顕示欲を満たすためだけに剽窃する人間がたくさんいるとしたら、悲しすぎます…

長々と失礼しました。
  • posted by うに 
  • URL 
  • 2008.06/02 23:05分 
  • [Edit]

ありがとうございます。 

うにさん、ありがとうございます。

最近ではよくあることなのだそうです。
公園の花を摘んだり、道路に空き缶を捨てるような気軽さなのでしょう。悪いことだとは解っていてもバレないのではないかと思ってやってしまう。
バレる、バレないの問題ではないのですけれどね……。自分自身の良心を汚すことなのですから。

誰も見ていなくても空き缶はリサイクルに! それが上等な人間というものだと思うのですよ。
  • posted by しまだ 
  • URL 
  • 2008.06/03 00:21分 
  • [Edit]

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プロフィール

しまだ

  • Author:しまだ
  • 万年駆け出しのファンタジー小説家。湿った日陰や本棚の隅っこでほそぼそ生きてます。
    ウィングス小説大賞出身。入選作は「霧の日にはラノンが視える」ですが、「裏庭で影がまどろむ昼下がり」が2001年11月10日発売の小説ウィングス秋号に先に掲載されたのでこちらが実質デビュー作。
    好きなものはケルトと妖怪と動物と怪獣。

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