縞田理理の《とろいのです》。

本、音楽、映画、オヤツなどについてちょびちょび 書いていきたいな~と。感想はネタバレなしの方針で。

訃報。

漫画家、佐藤史生さんが他界されました。
以下はご友人であられた坂田靖子さんのホームページに掲載された訃報です。

サカタbox


信じられない……
涙が止まりません。

『ワン・ゼロ』
『夢見る惑星』
『天界の城』

……どれも素晴らしい作品だった。また短編も素晴らしかった。
独特の逆説的なロジックが際立っていた。
繊細な、美しい絵で綴られる驚くような物語群。
SFとファンタジーの垣根を軽々と飛び越え、融合させた類い稀な作家であったと思います。


乱筆失礼いたしました。
今はただご冥福をお祈りするばかりです。
そして佐藤史生作品が再評価されることを切に願います。
作品は絶版になっているものが多いのですが、オンデマンドで注文出来ます。
また「天界の城」はハヤカワJAで復刊されています。

http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/20664.html


まだ在庫はあるようです。表題作はSFマガジンに連載されたもので、SF色が強いのですが濃密なファンタジーの空気を持った作品。佐藤史生にしか描けない、他に類例のない作品です。
良質のSFであり、同時に良質のファンタジー。
この作品に出会ったか、出会わなかったかでその後の人生のSF・ファンタジーへの向き合い方が変わるような、そんな作品です。少なくとも、佐藤史生作品に出会っていなかったら私の人生は少し変わったと思います。
SFとファンタジーの境目とは何か。「天界の城」はそんなことを教えてくれました。



幾多の素晴らしい作品をありがとうございました。
合掌。
安らかにお眠り下さいませ。









*Comment

書いてくださってありがとうございます。 

大変ご無沙汰しております。
今日の記事を見て、また一人、私の中で大切で特別な作家さんが亡くなってしまったことを知り、呆然としています。
こちらを訪れていなければ、知らないままだったと思います。

佐藤史生さん、「夢見る惑星」を連載を読みながら追っていて、そこから過去の作品も読んでいきました。
「死せる王女のための孔雀舞」が特に好きです。
当時、自分が主人公と同じように絵を描く高校生だったことも大きいですが、まんがの白黒のペンタッチから、鮮やかな色彩や匂いのようなもの、情念などが立ち上ってくるような感じがして、当時の私とっては、「なんだろうこのイメージは」「見えるのに理解しきれない」、という感じで、悩ましく心に刻み込まれた作品でした。
人間関係の歪みのようなものが作品の世界観に絡み合っていて、言葉にできない読後感があり、印象的でした。

佐藤さんの本は、みんな今でも大切に持っています。たぶん、一生手元に置いておくだろう作品群です。

記事にして下さってありがとうございました。
ここのところ、学生時代に夢中になって読んでいた作品、そしてずっと手元で大切にしておきたい作品の作者が次々と亡くなられていくようです。まあ、読者の私がとっくに中年なのですから、仕方がないことではあるのですが、ただただ、寂しくてしようがありません。
  • posted by 不可猫暇人 
  • URL 
  • 2010.04/07 19:35分 
  • [Edit]

お久しぶりです。 

>不可猫さま
本当に惜しい方を亡くしました……。
私にとってもとても特別な作家さんでした。「夢見る惑星」はあの衝撃のラストを含めて好きです……。でも一番好きなのは「ワン・ゼロ」だったかも……コンピュータと神と魔を、あれほど鮮やかに描いた作品を他に知りません……。四半世紀前の作品なんですよね。「ワン・ゼロ」とは二進法のこと、コンピュータ言語のことだったんですよね……。

若いころ仰ぎ見た作家さんの訃報を聞くことが多くなりました……そういう年回りになったということなのですが、寂しいです……。
  • posted by しまだ 
  • URL 
  • 2010.04/07 23:08分 
  • [Edit]

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プロフィール

しまだ

  • Author:しまだ
  • 万年駆け出しのファンタジー小説家。湿った日陰や本棚の隅っこでほそぼそ生きてます。
    ウィングス小説大賞出身。入選作は「霧の日にはラノンが視える」ですが、「裏庭で影がまどろむ昼下がり」が2001年11月10日発売の小説ウィングス秋号に先に掲載されたのでこちらが実質デビュー作。
    好きなものはケルトと妖怪と動物と怪獣。

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