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2005. 08. 21  
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http://usagiya.hontsuna.net/article/1549039.html

私が8月17日にこのブログに書いた『ライトノベルと少女小説』という記事がいくつかのライトノベルニュースサイトで取り上げられ、ちょっと吃驚しております。このような僻地サイトの小さな記事がこんな風に広がるなんて……ネットの威力に改めて気づかされました。

かの記事ですが、今まで何となく気になって釈然としなかったことを「何故釈然としないのか」を自問自答する意味で書いた独り言のようなものでした。そのため論旨がはっきりせず分かりにくかったと思います。それで、もう一度よく考えながら書いてみることにしました。

気になっていたのは、『少女小説』は『ライトノベル』の一部なのかそうではないのか、ということなのです。
『少女小説』が『ライトノベル』の一部であるか、別のジャンルであるかですが、それはどちらでも構わないと思うのです。ただ、どちらであるのかはっきりして欲しい。今の状態はどっちつかずで、それがどうも据わりが悪く、釈然としない気持ち悪さを生んでいる気がします。
つまり『少女小説』が『ライトノベル』の一部であるなら『ライトノベル』を扱うときにはちゃんと扱って欲しいし、別ジャンルとするなら現代の少女向け小説に相応しい良い名前が欲しい、ということなのです。『真名の呪力』などと大袈裟にファンタジーめかして書いたのには、名前というものの重要性を自ら再認識する意味もあったのでした。

名前は大事です。名前ひとつで売れる商品もあり、売れない商品もあり。

『ライトノベル』は非常に成功したネーミングと言えると思います。『ライトノベル』が包括する作品群は非常にバラエティーに富んでいるので、具体的に何かを説明する言葉を使ったのではうまくないのです。最初にこのネーミングを考えたのが誰なのか知りませんが、その人は天才だと思います。(ついでながらBLという名称の考案者も天才ではないかと)
『ライトノベル』評論が盛んになったのも最初にこのネーミングがあったからではないかという気がするのです。これが『ヤングアダルト』や『ジュヴナイル』だったらこれほど盛り上がったかどうか。全く新しく、そして分かりやすい。それが『ライトノベル』というネーミングだったわけです。

話がちょっと逸れました……。名前の話は置いておいて、『少女小説』を『ライトノベル』の一部としたときの扱いについてです。
『ライトノベル』評論本の多くが男性向けライトノベルに偏っているのは、『男性向けレーベル』を扱うからというよりはむしろ『男性読者』をターゲットとしているから、ではないでしょうか。良く言われることは、女性は男性向け商品を平気で買うが、男性は女性向け商品を滅多に買わない。だから男性向けの商品市場の方が大きくなるというのです。そもそもこういった評論本を買う読者さんは過半数が男性でしょう。もしかしたら8割、9割が男性かも知れません。そこに市場の小さい少女向け小説が入り込む余地が少ないことは分かります。

ただ、少女向け小説を『ライトノベル』の一部とするならその土地の一角にひっそりと咲くこの小さな花にも目を向けて欲しいと思うわけです。そいういうことなのです。
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Comment
追記の追記。
追記には自分でコメント欄を使えばいいということに今頃気づいたり……(^_^;)
「ライトノベル」「少女小説」という名称は、どちらも送り手ではなく受け手、つまり「誰が読むか」ということによって規定されるのではないか、と思いついたので書いてみたり。

「ライトノベル」という言葉が使われ始めた当初は、「想定された読者」の中には女性読者はあんまり入っていなかったのではないでしょうか。でも、次第に女性にも読まれるようになっています。(女性読者を取り込もうという恣意的な動きによるというよりも、かつて男性衣料だったTシャツを当時の女性たちが自発的に選び取ったような感じで)。
また、逆に男性読者が少女向け小説を購入する、ということも起き始めているわけです。

そういうわけで、受け手によって規定される「ライトノベル」と「少女小説」は始めのうちは別のものであったけれども、その読者の壁が崩れるにしたがって融合しつつあるのではないか、と考えてみたのですが、どうでしょう。

まあ、私自身の書くものが内容によるジャンル分けが難しいヘンテコなものが多く(特に文庫未収録作)、女性の読者さんが多いので「少女小説」と言うしかない、ということもあるので……(..;)
でも、今日こんなことをつらつら書いてみても、リアルタイムで進化中の変化の速い世界なので明日には変わってしまうかも知れませんね……。
 うーん、どうでしょう。「ライトノベル」という言葉は、最初から少女向けも考慮してつくられた言葉だったと思います。起源については、パソコン通信の時代にさかのぼるのですが、「スニーカー文庫やコバルト文庫」などの感想を扱うためにカテゴライズの必要ができたとき、「ライトノベル」という言葉が生まれた……はずなので。

 ただ、言葉は作り手の事情だけでは成長しませんから、現在の読者がどう捉えているかは、わたしにはわからないことですが。
なるほど~。
いらっしゃいませ、うさぎ屋さま(^_^)

起源としては少女向けも含まれていたわけですね。知りませんでした。
その辺の事情に疎かったので、なんだかトンチンカンなことを書いてしまったようです(¨;) 
評論本の影響かも知れませんが、枕詞なしに「ライトノベル」という言葉を聞くと少年向けという印象を受けてしまうのです。

本当に言葉は作り手だけのものではなく受け手があって初めて成立するものですよね。現在の若い読者さんたちはどう受け止めているのでしょうか。

わたしはリアルタイムでライトノベルを読んできた世代ではないので、そのへんは今の読者さんと感覚が乖離しているかも知れません。ただ、SF、ミステリー、ホラー、伝奇、歴史、恋愛……といった作り手側からのカテゴライズとは明らかに違うなと思ったので、ちょっと書いてみました。的はずれだったらすみません……。(どうも妙に理屈っぽい質でして(..;) だから理理なのですが……^^;)
 コメント書いてたんですが、無駄に長くなったので、また自分とこに貼りつけてトラックバックすることにしました。文章がくどいので、だらだら書いてしまいがちなのです。すみません。

 なんにせよ、勇者(笑)がレーベルやジェンダーの垣根をこえて、おもしろい本に到達してくれるといいですね。
Trackback

気になる話題 ~ライトノベルと少女小説~

 いろいろなサイトを巡っていて発見したんですが。 縞田理理先生という、少女小説で活躍されている作家さんが、ご自身のブログでちょっと面白いことを書いていましたので、ここで紹介。 縞田理理の《とろいのです》:『ライトノベル』と『少女小説』 積読山脈造山中:ラ

女性向けレーベルと男性向けレーベルとBLと

 少女小説というか、コバルトに代表されるような女性向けレーベルはライトノベルとして見なされているのかどうかという話題ですけど、

ライトノベルという呼称の発生について

 前の記事のつづきです。  またまた縞田さんのブログの記事「『ライトノベルと少女小説』追記」を拝見してコメントを書いていたのですが、長くなってしまったので、あきらめて自分のとこにもってきました。トラックバックって正常に機能してるぶんには便利ですよねぇ。  
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プロフィール

しまだ

  • Author:しまだ
  • 万年駆け出しのファンタジー小説家。湿った日陰や本棚の隅っこでほそぼそ生きてます。
    ウィングス小説大賞出身。入選作は「霧の日にはラノンが視える」ですが、「裏庭で影がまどろむ昼下がり」が2001年11月10日発売の小説ウィングス秋号に先に掲載されたのでこちらが実質デビュー作。
    好きなものはケルトと妖怪と動物と怪獣。
公式サイト 
新・よこしまです。

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