縞田理理の《とろいのです》。

本、音楽、映画、オヤツなどについてちょびちょび 書いていきたいな~と。感想はネタバレなしの方針で。

《アイリッシュ・ヴァンパイア》

新しい作品ではありますが、古典の趣のゴシック・ホラー集。

ケルト的な魔の世界を背景に描かれる4編のヴァンパイアストーリーです。
レ・ファニュ、ストーカーという吸血鬼文学の二大巨頭が双方ともアイルランド人であることを踏まえ、東欧ではなくアイルランドこそが吸血鬼文学の故郷であることを再認識させる作品集。じっとり湿った陰鬱なアイルランドの空気が行間から滲み出します。アイルランドの亡霊たちの住処は東欧の墓の土の黴臭さよりじくじくと水っぽい感じ。


アイリッシュ・ヴァンパイア アイリッシュ・ヴァンパイア
ボブ・カラン (2003/11/19)
早川書房

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この作品に直接登場するわけではないのですが、ケルト伝承にはヴァンパイア的性格を持つ妖精もいます。例えばブイバン・シー。鹿の足をした美しい娘の姿で若者をダンスに誘い、血を吸って殺します。危険な妖精ですが、ポケットに馬の蹄鉄を持っていれば安全です←普通持ってないって(^^;)。

アイルランドこそ吸血鬼ものの正統、と主張するあまり「(アイルランドでは)かつて飢餓のため家畜の血を飲むことが普通に行われた」とか書いてあるのはさすがにちょっと退きましたが……(^_^;) 


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プロフィール

しまだ

  • Author:しまだ
  • 万年駆け出しのファンタジー小説家。湿った日陰や本棚の隅っこでほそぼそ生きてます。
    ウィングス小説大賞出身。入選作は「霧の日にはラノンが視える」ですが、「裏庭で影がまどろむ昼下がり」が2001年11月10日発売の小説ウィングス秋号に先に掲載されたのでこちらが実質デビュー作。
    好きなものはケルトと妖怪と動物と怪獣。

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