縞田理理の《とろいのです》。

本、音楽、映画、オヤツなどについてちょびちょび 書いていきたいな~と。感想はネタバレなしの方針で。

《フレドリック・ブラウンは二度死ぬ》

結局「SF」カテゴリを作ることに……(^^;) しかし「SF」で「ヴァンパイア」とか「SFマンガ」「SF映画」はどこにいれたらいいのか……まあ、その都度適当にということで!(←行き当たりばったりの私の人生を暗示しているような……)

《フレドリック・ブラウンは二度死ぬ》は波津彬子、橋本多佳子、坂田靖子の手によるフレドリック・ブラウン漫画化作品アンソロジー。スゴイ豪華でしょう? 83年の朝日ソノラマ版を講談社文庫で出し直したもので、お三方とも初期の絵柄です。完成された絵柄でない分、『個性』が強く出ていて現在の絵がどうやって形成されて行ったのかが解ります。

巻頭の《血》という作品はなんと3人の合作! しかも吸血鬼モノ(大笑)! いや、(ある意味)悲劇なんで笑っちゃいけないんですが、笑えます。

フレドリック・ブラウンは二度死ぬ フレドリック・ブラウンは二度死ぬ
坂田 靖子、橋本 多佳子 他 (2002/12)
コミックス

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短編集なのでSFあり、ミステリーありですが、奇妙で不思議でどこかほのぼのした笑いはどの作品にも共通しています。作画も構成も非常に丁寧なつくりで、お三方のブラウン作品に対する愛情が伝わってきます。ブラウンはアイディアと奇妙な味の作家だと思われがちですが、漫画化された作品で読み返してみると、意外にもロマンス要素が強いような気がしました。そのカップリングはたいがい好青年と知的な女性。キャラクターの善良さが奇妙な味とほのぼのが同居したブラウン作品の秘密なのかも。

ところで、短編作家として有名なブラウンですが、私が一番好きなのは長編のコレです↓

天の光はすべて星 / フレドリック・ブラウン

《天の光はすべて星》。美しいタイトルだと思いませんか。
ごく近い未来、宇宙(そら、と読んで下さい)を失った男が再び宇宙を目指す物語。小川一水作品やプロジェクトXがお好きな方は絶対ハマると思います。とても、とても美しい物語です。現在絶版で入手困難ですが、復刊を信じて待ちましょう。古書店での捕獲もぜひ。

*Comment

 

図書館にあった「世界SF全集」に載っていた「ミミズ天使」でブラウンにはまり、邦訳の文庫を揃えました(笑)「~二度死ぬ」では、波津さんが漫画化してらっしゃいましたが、それもまたステキでv
  • posted by たまにゃ 
  • URL 
  • 2006.06/12 10:32分 
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ミミズ天使v 

あれは英語圏ならではのアイディアでしたね~。波津版の主人公、波津キャラじゃないかと思えるくらいハマってましたね(^_^) 「黒猫の謎」の主人公もすごく波津さんらしくてヨカッタ!
  • posted by しまだ 
  • URL 
  • 2006.06/12 10:37分 
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坂田さんの 

鳥が地面の中を飛ぶ話も好きです、私v
このコミックスは原作ももちろんいいんですが、それぞれの漫画家さんが持ち味を活かして描かれていますよね。
さ、縞田さん、ここまできたら次は合作の「兄弟仁義」ですよ!
これまた絶版かもしれませんが、新書館のの巻末についている絵コンテ版が笑えて素敵なんです。
  • posted by ぽぽろん 
  • URL 
  • 2006.06/12 13:24分 
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地面の中を飛ぶのは。 

クレイジー・プラセットですね。あれもオチが英語圏ならではでしたね~。 quitって言葉、絶対忘れないです(^_^;)

「兄弟仁義」は……手に入らないですよ~~('_;)
新書館さんで再版しないかなあ~~~。
  • posted by しまだ 
  • URL 
  • 2006.06/12 13:35分 
  • [Edit]

そこはそれ 

お仕事の縁を通じて編集部にストックがないか調べてもらうのです。>兄弟仁義
「I quit」…私もいつか会社に啖呵を切りたいですね~(笑)
  • posted by ぽぽろん 
  • URL 
  • 2006.06/13 09:30分 
  • [Edit]

ストックは。 

たぶん無いと思います……('_;) 山田さんの「ミッドナイト~」ですら無くて、文庫化待ちだったんですもん……。そういえば雑誌の在庫も無くなるの早いので、バックナンバーが欲しい方はお早めに新書館直営ショップでお求め下さい~。
  • posted by しまだ 
  • URL 
  • 2006.06/13 09:47分 
  • [Edit]

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フレドリック・ブラウンについて

フレドリック・ブラウンフレドリック・ブラウン(Fredric William Brown、1906年10月29日 - 1972年3月11日)は、アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ生まれの小説家、SF作家、推理作家。フレデリック・ブラウンとも。.wikilis{font-size:10px;colo

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プロフィール

しまだ

  • Author:しまだ
  • 万年駆け出しのファンタジー小説家。湿った日陰や本棚の隅っこでほそぼそ生きてます。
    ウィングス小説大賞出身。入選作は「霧の日にはラノンが視える」ですが、「裏庭で影がまどろむ昼下がり」が2001年11月10日発売の小説ウィングス秋号に先に掲載されたのでこちらが実質デビュー作。
    好きなものはケルトと妖怪と動物と怪獣。

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