縞田理理の《とろいのです》。

本、音楽、映画、オヤツなどについてちょびちょび 書いていきたいな~と。感想はネタバレなしの方針で。

《クロコダイルの涙》

ジュード・ロウもの(←なんだそりゃ)としては大変に良くできた映画です。ヴァンパイアものとしては…………(無言)…………。
とにかくジュード・ロウが美し~と、言う事で!

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ジュード・ロウ (2001/06/22)
角川エンタテインメント

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ジュード・ロウという役者は現代英国屈指の美形俳優と言われますが、どちらかというとアクが強いタイプ。好青年という感じはあまりなくて、むしろ何を考えているのか分らない、謎めいてミステリアス、そして体温が低そうなタイプ。そのジュード・ロウが吸血鬼役のモダン・ホラー。それだけで何だか期待してしまうじゃありませんか。公開時、ミニシアター系の映画館まで観に行ったんですよ……感想は……ジュード・ロウが綺麗でした! 以上!←こら。

舞台は現代のロンドン。ジュード・ロウ演じる青年医師スティーヴンは「自分を愛している女性」の血を飲まなければ生きて行けない吸血鬼であるという設定。その吸血鬼が、自分の方が相手を愛してしまったらどうすればいいのか? という話なのです。非常~~に美味しい設定でしょう? 映像は全般に美しく、医局のシーンや博物館のシーンなど緊張感を孕んで素晴らしいし、スティーヴンが殺人を犯す前に入念にベッドメークをするシーン、死体を流砂の海に捨てに行くシーンなどリアルと幻想が交差する撮り口は見事。香港の監督だけあってアジアンテイストの美術も美しかったです。

設定が良く、役者も良く、映像も良かったのに何で楽しめなかったかというと……背骨とオチがないんです。結局、スティーヴンは何だっのか、何をしたかったのか。それが分らないまま映画は進み、分らないまま終わってしまうのです。たいがいの人は自分の望みが分ってはいない、というのが現実かも知れませんが映画は現実ではないので作り手による方向性が与えられないと観客は何をどう観ていいのか分らなくなります。別に善悪をはっきり塗り分けて欲しいわけじゃありませんが、少なくとも主要な登場人物が何を望んでいるのか分らないというのは観ていて腹の治まりが悪いのです。
オチをつけずに終わるのはイギリス映画には珍しくないですが、これほど消化不良のまま終わる映画も珍しいのではないかと……。

ジュード・ロウの特異な美貌が冴え冴えとして、実にはまり役ではありました。特に氷のような目の演技が素晴らしく、クロコダイルの涙(そら泣きのこと)というタイトルにぴったりです。ジュード・ロウの美しさを堪能したい方にお勧めです。


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しまだ

  • Author:しまだ
  • 万年駆け出しのファンタジー小説家。湿った日陰や本棚の隅っこでほそぼそ生きてます。
    ウィングス小説大賞出身。入選作は「霧の日にはラノンが視える」ですが、「裏庭で影がまどろむ昼下がり」が2001年11月10日発売の小説ウィングス秋号に先に掲載されたのでこちらが実質デビュー作。
    好きなものはケルトと妖怪と動物と怪獣。

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