縞田理理の《とろいのです》。

本、音楽、映画、オヤツなどについてちょびちょび 書いていきたいな~と。感想はネタバレなしの方針で。

《呪われた町》

マキャモンの《奴らは渇いている》を紹介したのでそのオマージュ元であるこちらもご紹介しましょう。もっとも、ホラー好きの方には今更という感じですが(^_^;)

モダン・ホラーの傑作中の傑作。スティーブン・キングの《呪われた町》。キングの初期の長編で、「キングらしさ」が凝縮されている感があります。後期のキング作品の長すぎ感もなく、この上下巻を呑み下すとほどよい恐怖とカタルシスが味わえます。


呪われた町 (上) 呪われた町 (上)
永井 淳、スティーヴン・キング 他 (1983/05)
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呪われた町 (下) 呪われた町 (下)
永井 淳、スティーヴン・キング 他 (1983/06)
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メイン州の田舎町に吸血鬼がやって来たらどうなるか? という、それ自体は単純明解なモチーフなのですが、それを顕微鏡的な緻密さで描いていくことで息詰まるほどのリアリティが生み出されます。多視点で描かれるひとりひとりの登場人物の内面描写は凄まじく、多視点小説のお手本のようでもあります。綿密な内面描写によって否応なく感情移入させられた登場人物がひとり、またひとりと「あちら側」に引き込まれていく。その恐怖。キング独特の細部に魂が宿る、的な商品名を使った日常感の演出や、叙情的で瑞々しい情景描写も堪能できます。ストーリーはオーソドックスで善悪の対決という形なのですが、倒叙法で書かれているにも拘わらずその緊迫感はページを繰る手を最後まで止めさせません。さすが、です。版を重ねているので入手は容易です。未読ならば是非。

この下にしょうもない一言ネタバレ感想が↓


あの神父がその後どうなったのかすごく知りたいんですけど……。だって、ねえ……絶対あのままじゃ済まないですよね(^_^;)

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しまだ

  • Author:しまだ
  • 万年駆け出しのファンタジー小説家。湿った日陰や本棚の隅っこでほそぼそ生きてます。
    ウィングス小説大賞出身。入選作は「霧の日にはラノンが視える」ですが、「裏庭で影がまどろむ昼下がり」が2001年11月10日発売の小説ウィングス秋号に先に掲載されたのでこちらが実質デビュー作。
    好きなものはケルトと妖怪と動物と怪獣。

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