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2006. 03. 06  
つたやで7泊に落ちてたので見ました。『バットマン・ビギンズ』。
微妙でした。全体に悪くはないし、楽しんで見たのですが。
何というか……すご~く良くできた二時創作みたいな感じ。ブルース・ウェインが単なる変態億万長者ではないということを大変な労力をかけて説明したというか。そしてやっぱり一番エライのはアルフレッドということで~。そういえば、あの小さな男の子はロビンって名前だったりするのかしら……。

あ、コウモリさんがちーちーたくさん飛んでて可愛かったですv
2006. 02. 24  
映画《21グラム》を見ました。

なんと言えばいいのか……良い映画だったと思いますが説明がとても難しいのです。
テーマは《運命の交錯》なんでしょうか……。

人を殺してしまったひと、殺された人の家族、一人の死によって命を貰ったひと、がカットバックで交互に描かれていきます。このカットバックが時間軸通りでないのでちょっと理解しにくいのですが、最後に全ての運命が交わるのです。でも、結論は出ません。それが人生ですから。

良い映画でしたが、興行的には当たらなかっただろうな~と思いました……。
あ、ショーン・ペンは良い役者さんになりましたね。
2005. 12. 14  
BSジャパンでイタリア映画《ぼくはこわくない》をやっていたのでつい見てしまいました。公開時見そびれていたもの。
これはサスペンスというものの核心が描かれた映画だと思います。スパイや銃やミサイルや戦闘機が出てこなくてもサスペンスが成立することを証明する、お手本のような映画でした。全編にひりひりするようなサスペンスが漲っています。

イタリアン・リアリズムって言うんでしょうか。とにかく痛い。少年の孤立が。そして映像の美しさ。南イタリア。黄金に波打つ麦畑、澄み切った青い空。その青い空の下で展開されるミケーレ少年のたった一人の戦い。
彼は知ってしまうのです。家族が誘拐犯だということを。
捕らえられた少年を助けたい、家族を人殺しにしたくない、そんな彼の思いを受け止める人間は誰もいません。大人たちは彼をちらりと眼の端に眺めるだけ。母は彼を愛してはいるものの、何の力もありません。彼には何もないのです。力も、知識も、味方も。信じていた友達すら彼を裏切る。彼にあるのはオンボロの自転車と小さな勇気だけ。

映画の中では無関心という名の冷酷が繰り返し描かれます。
貧しさに同情や想像力や良心を削り取られたような無慈悲な大人たち。やがては彼らと同じになるだろうと思われる子供たち。母はミケーレに約束させます。「大人になったらこの村を出ていくように」と。

暑苦しく澱んだ村の空気を見通すミケーレ少年の曇りのない眼が印象的でした。良い映画でした。

2005. 12. 05  
ブラザーズグリム、ようやっと観てきました。
モニカ・ベルッチが綺麗でした~v 映像はとにかくスゴイですね~。

一言で言うと
「信じる者は救われる」と「嘘から出たまこと」というカンジでした←一言でない。

鏡の女王をもっとたくさん出してくれればいいのに~と思いました。あと、人狼のヒトとか。ジンジャービスケットのヒトが可愛かったです。

お話は、あのイタリア人のヒトに全部さらわれましたね……(^^;)
あのヒト、どうして心変わりしたんでしょうかね~。


ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション
マット・デイモン (2006/03/17)
ハピネット・ピクチャーズ

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2005. 11. 14  
上の階の工事、先週一杯で終わる筈が今日も来ている……('_;) この二週間ずっとです。
でもまあ、とにかく初稿は上がったのでリライトの逆襲が来る前に映画に行ってきました。
夏に見逃した《ヴェラ・ドレイク》が地元で今週だけ上映だったので。

重い映画でしたね……。テーマ自体が重いんですが、構成がぎっちりとマッシブに詰まっていてクリスマスプディングのように重いです。でも金貨は入っていない。そんな感じ。
主演のイメルダ・スタウトンは迫真の演技と言うほかなく、観ていて息が詰まるほど。

日本版の前宣だと「家族愛」がテーマみたいに書いてあったけど……それだったらもう一かけら「救い」が欲しい……と思っちゃいけないでしょうか……。ダンナは最初から赦しているし、息子の「ゆるし」はちょっと唐突でしたし……。(あと、お金持ちの娘さんの方のエピソード、貧富の差を提示するためにしてはちょっと長かったような)。
とにかく色んな意味で『ああ~映画を観た~』という気分になれる映画でした。

午前中に映画を観て、スタバでお昼を食べて本屋さんと本屋さんとつたやに行って(今日は半額の日でした。らっき~v)夕飯の材料を買っておうちに帰って来ました。……まだ工事やってます……。

2005. 09. 20  
見て参りました。一言叫ばせてください。

も~の~り~~す~~!

……叫び、終わり。

いや、あんなコトしていいんでしょうか? ダールもクラークもイギリス人だから、イギリス繋がりで? ああ~ビックリしました~!


チャーリーとチョコレート工場 チャーリーとチョコレート工場
ジョニー・デップ (2006/02/03)
ワーナー・ホーム・ビデオ

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2005. 07. 02  
映画と言えば、今朝の番組で紹介していたフランス映画「迷宮の女」も面白そうでした。で、上映館は……新宿武蔵野館の単館上映ですか……(・_・、) しかも今日から一週間のみの公開。これは見られそうにないですね~。フランスのサスペンス映画って、ハリウッド物と全然違うのでそこが面白いのですが。ビデオになったら見よう、と思っているとたいてい忘れる……。
今年は見たい映画がけっこうたくさんあるのですが、地元ではやらないものばかりなので全部見るのはかなり難しそうです。今月後半に上京する予定なのでその頃ちょうどやっていれば、いくつかは見られるかも。
とりあえず、見たいな~と思った映画を忘れないようにここに書いておきます。

ラヴェンダーの咲く庭で
Dear, フランキー
マイ・ファーザー
ヴェラ・ドレイク
ライフ・イズ・ミラクル

うう~ん。いくつ見られるかな~。
あ、あとさっきの「銀河ヒッチハイクガイド」も。「皇帝ペンギン」もちょっと見たいけど、たぶん夏休みの家族向け映画だから映画館で見るのはちょっとカンベンという感じ……(^_^;) まあ、生物地球紀行とか見てればペンギンさんはときどき見られるから、わざわざ行かなくてもいいかしら……。
2005. 04. 24  
半額セールで借りたDVDの残り3枚のうち、2枚は見ましたが残り一枚はギブアップ。見たのは『チョコレート』と『天使にさよなら』でした。

『チョコレート』
ショコラではありません。『チョコレート』は邦題で元は『モンスターズ・ボール(怪物たちの饗宴)』というタイトルだったそうです。いわゆる社会派の、辛くて重い人生を淡々と描くタイプの映画で原題だとホラーと誤解されそうなのでこのタイトルにしたのだと思います。『チョコレート』の意味は恐らく褐色の肌の意味でしょう。人種差別的な家庭に育ち、看守を天職とした男が死刑囚の妻(ハル・ベリー)との間に育んだ痛々しい関係を描きます。この映画の感触はまるで砂のようで、すべてのカットがひりひりするような鋭い痛みに満ちています。南部の絶望的な貧しさ。民度の低さ。人間の持つ根源的な卑しさ。そんな中にあって主人公は内にに善性を秘めているにも拘わらずそれを顕すことが出来ない。男と女を結びつけるのは悲劇で、それは互いの傷を舐め合っているだけなのかも知れないのですがそれでも愛は愛なのだと思わせます。どんな哀しい愛でも愛がない人生よりは良いのだと。
ハル・ベリーの体当たり演技が一部で話題になった作品。ハル・ベリー、すごく綺麗でした。

チョコレート チョコレート
ハル・ベリー (2003/02/21)
日活

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2005. 04. 21  
「カレンダー・ガールズ」
イギリス北部ヨークシャーの田舎町の婦人会の面々(推定平均年齢58)がチャリティーの資金集めのためにヌード・カレンダーを作るというお話。つたや半額セールで借りちゃいました。
公開当時、すごく見たかったのに見逃した映画です。
前半はオバさんたちのヌード・カレンダー作りがコミカルに描かれますが、この映画の主眼は後半、一躍時の人になってしまった彼女たちの「そして、それから」でしょう。病院にソファを寄贈したい、という小さな願いから始まった計画はどんどん大きくなっていき、次第に一人歩きを始めてしまいます。それにつてメンバーたちの気持ちもすれ違ってしまうのですが……。
物語の背景となるヨークシャーの自然は胸が痛くなるほど美しく、そこに抱かれた人々のたくましさ、したたかさも暗示するようです。有名になってちょっと有頂天になってしまった彼女たちを暖かく迎えてくれるのはやはりヨークシャーの自然、そしてそこに暮らす人々なのでした。主人公クリスの夫をはじめ、脇の人々も個性的で良い味を出していました。良い映画でした。
(この話は、実話だそうです。カレンダーの収益はガン撲滅資金と病院待合室の家族のための上等のソファになりました)。
主演はヘレン・ミレン。相変わらすカッコいいオバさんですね~。

カレンダー・ガールズ 特別版 カレンダー・ガールズ 特別版
ヘレン・ミレン (2005/12/07)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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2005. 04. 09  
ハウル、ようやく見てきました。 皆さん言っておられましたが、カルちゃん可愛いですね~v 浮遊感はいつも通りですね~。冒頭の空中歩行のシーン、誰しも夢の中で覚えがあるんじゃないでしょうか。(私は上手く歩けないです。地上30??をのろのろと……)空中戦艦はアノマロカリスに似てるな~と思いました。ハウルの家のちらかし方、すごいですね(^_^;)。片づけられない症候群じゃないでしょうか。
ハウルは使用前と使用後では使用後の方が好みでした←羽がばさばさのやつ。首が伸びてるとことかvv
2005. 03. 21  
以前にケーブルの映画チャンネルで中途半端に見て、タイトルが分からず気になっていた映画のタイトルがこちらのブログのお陰で分かりました。その映画のタイトルは《チャリング・クロス街84番地》でした。ロンドンの古書専門の本屋さんとその顧客たったニューヨーク在住の女性ヘレンの手紙での交流を描いたものです。大西洋を挟んで郵便だけで繋がっている、そんな糸電話のような儚い関係が20年にも渡って続いたのです。なんだかおとぎ話のような気がしますが、実話だそうです。第2次世界大戦後のイギリスは経済的に苦しい状況にあり、ヘレンは豊かなアメリカから食料品などを送り、そのお礼の手紙が……という風に手紙のキャッチボールは続いていったのです。(わたしが見たのはこのへんからでした)
キャストを調べてみたらアンソニー・ホプキンス、アン・バンクロフト、ジュディ・デンチという錚々たる顔ぶれでした。とても丁寧に作られた印象で、良い映画だったと思います。原作も読んでみたくなりました。
2005. 02. 20  
母の知人の女性(80代)が映画ビデオにはまり、レンタルビデオ店通いをしているというのですが好みは映画は小劇場系。ビデオ店で捜すのがなかなか難しいのでオススメのものはないかと聞かれました。で、ちょっとマイナー系で面白かった映画のリストを作ってみました。評判になっても見られなかった映画はやはり人に勧められないのであんまりたくさん思いつきませんでした。以下がそのリスト。

面白かったマイナー映画リスト

フランス映画
「八日目」
「橋の上の娘」
「ポン・ヌフの恋人」
「マックスとジェレミー/危険な友情」

イギリス・アイルランド映画
「ベッカムに恋して」
「シャンプー台の向こうに」
「ウェイクアップ・ネッド」
「フィオナの海」
「マイ・レフトフット」
「リトル・ヴォイス」
「グリーン・フィンガーズ」
「リフラフ」
「ケス」
「ゴー・ナウ」
「ブラス!」
「リトル・ダンサー」
「クローサー・ユー・ゲット」

アメリカ映画
「シッピング・ニュース」
「妹の恋人」
「フィッシャーキング」
「ビッグフィッシュ」
「マイフレンド・フォーエバー」
「フィッシャー・キング」

現在上映中
「ネバーランド」

これくらいしか……。暴力、エロ、SFは駄目なのでかなり選択肢が少なくなります。他になにかないでしょうか。
2005. 01. 27  
《ネバーランド》で泣いた、という知人が既に二人いました。それぞれが一緒に行った人も含めると4人。かなりの率です。

今まで見た映画で泣いたのは何だろう……と考えてみました。まず、《8日目》。それから《ビッグフィッシュ》。《マイフレンド・フォーエバー》。《フィッシャーキング》…………。うち3本が人の死を扱っている話なのは別として、これらの映画の共通点を考えてみると、どうやら【現実と幻想の境界】じゃないかということに気づきました。現実ではなく、かといって完全な幻想の世界でもない。その辺の危うさに弱いのではないかと。もちろん《ネバーランド》もそう。
うう~ん、やっぱり好きみたいです。現実と幻想の境界にある話。自分の書いてる作品が無意識のうちにみんなそうなんですもん……(^_^;) でもいつか、がっつりした異世界ファンタジーが書きたいな~と思うのですが。いつになることやら……。

映画の内容↓を簡単に解説。内容を知りたくない人は見ないで下さい。
2005. 01. 25  
映画《ネバーランド》を見て参りました。「ピーターパン」の作者・バリをジョニー・デップが演じます。

いやもう、「ピーターパン」見て泣くとは思いませんでした……(^_^;) ラストは涙ぽろぽろ。周囲からもすすり泣きが。
ストーリーはバリに「ピーターパン」を書くきっかけを与えた父親のいない4兄弟(特に3男のピーター)とバリとの交流を描いたものです。父を亡くして早く大人になろうとするピーターにバリは「本当は子供なんだ」ということを思い出させようとします。固くこわばっていたピーターの表情に少しずつ子供らしさが戻ってきたそのとき……。

「by believeing, just believe」…………。
「夢見ること」「信じること」「演じること」。
これは、人間にしか出来ないこと。ちいさいときの「ごっこ遊び」を一生続けられる人はいません。でも、バリはそれをしたのかもしれません。
この映画では現実、演劇、空想という3段階のリアルが描かれます。現実と空想のパッチワークは演劇という異空間がその間に挟まれることによってだまし絵のように滑らかに、より境目のないものになります。そこでは、夢と現実の境界は意味を失うのです。

良い映画でした。ジョニー・デップの巧さに改めて脱帽。

(手持ちのピーターパンの写真、アップしてみます……。画像アップロード、やったことないのでうまくいくかどうか……^^;)



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ネバーランド ネバーランド
ジョニー・デップ (2005/08/03)
アミューズソフトエンタテインメント

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みちのく未来基金
プロフィール

Riri Shimada

  • Author:Riri Shimada
  • 万年駆け出しのファンタジー小説家。湿った日陰や本棚の隅っこでほそぼそ生きてます。
    ウィングス小説大賞出身。入選作は「霧の日にはラノンが視える」ですが、「裏庭で影がまどろむ昼下がり」が2001年11月10日発売の小説ウィングス秋号に先に掲載されたのでこちらが実質デビュー作。
    好きなものはケルトと妖怪と動物と怪獣。
公式サイト 
新・よこしまです。

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